髪の知識

美しい髪のために

毛髪の構造

(1)キューティクル

キューティクルは毛髪の一番外側にある、うろこ状の平らな細胞。何層にも重なり合って、毛髪の周りを取り囲むような状態で外壁をつくり、薬剤や刺激から毛髪内部を保護しています。

通常7~10枚が重なっていますが、細かい髪ほど、重なる枚数が少なく、やわらかくてハリが無い傾向にあります。逆に重なる枚数が多いほど、髪が太く・硬くなっていきます。

(2)メデュラ

毛髪の中央付近にある組織成分。毛髪により、連続的に存在したり、連続しなかったりとさまざまで、細い髪には存在しない場合もあります。

空洞になった部分があり、そこに空気が溜まることで保温効果があるなどの説がありますが、まだ性質が明確になっていません。

 

(3)コルテックス

コルテックス

毛髪の主要部分の85~85%を占める組織で、ケラチンタンパク質が主成分。毛髪に柔軟性や弾力性を与えています。また、メラニン色素を含むので、ヘアカラーが染まる部分でもあります。

ケラチンタンパク質は、もともと高分子(大きい状態)ですが、ヘアカラー・パーマなどが繰り返される事により、低分子(小さい状態)に変化していきながら、毛髪から抜け出ていきます。それにより、水分保持力や強度が低下し、パサつき・切れ毛などのダメージが生じます。

またヘアカラー・パーマは、コルテックス内のコルテックス細胞同士の間を通るCMCを通り毛髪内に浸透していくため、コルテックス細胞の密度でダメージの受けやすい場所が変わります。

細い髪・普通毛は、コルテックス細胞が密に詰まっていて薬剤が浸透しづらく、内部までダメージを受けにくいのですが、毛髪表面にダメージが蓄積して、表面付近からコルテックスが抜け出し始めます。

毛髪が太くなるほど、コルテックス細胞の密度が低い状態になっており、薬剤が浸透しやすくなっているので、内部からタンパク質が抜け出やすくなります。

(4)CMC

キューティクル

CMCは、水分子を含むタンパク質層と、脂質成分(主にセラミド・コレステロール・脂肪酸)からなる、細胞膜複合体と呼ばれる水分保持機能を持つ組織です。CMCの役割は大きく2つあります。

1.キューティクル同士の接着

キューティクル同士はCMCにより接着されています。ダメージにより、このCMCが抜け出ると、キューティクルに浮きや剥がれが起き、指通りが悪くなったり、毛髪内部のタンパク質が抜けやすくなりパサつきの原因となります。

また、細い髪ほどキューティクルの接着部分が少ないため、わずかなダメージでもキューティクルが浮きやすくなります。

2.毛髪内部(コルテックス)での、水分や薬剤の通り道

水分や油分は、CMCが流れているところまで浸透していきます。
ヘアカラーやパーマもCMCを通って紙の中で作用します。そのため、毛髪内部のCMCを通って髪の中で作用します。
そのため、毛髪内部のCMCが流出した部分には、それらが行き渡らないために水分保持ができないだけでなく、ヘアカラーやパーマの薬剤も効果を発揮できません。

毛髪が内部に保つことができる水分量は、CMCの脂質成分に影響されます。脂質成分の中でコレステロール(水となじみやすい性質)の割合が少ない太い髪、くせ毛では、撥水性が高くて髪がしっかりしていますが、水をはじくことから水分量が少なくなる傾向があります。
また、太い髪、くせ毛はこの撥水性が高いため、ヘアカラーやパーマの染まり・かかりが遅いと考えられます。